市民公開講座(2019年7月7日開催)でのご質問の回答です

投稿日時: 2019年08月28日

 

 2019年7月7に開催しました南九州rTMS研究会主催の市民公開講座にてご質問のあった内容について回答いたします。

 ご質問頂いた皆様へ回答が遅れてしまったことをあわせてお詫び申し上げます。

 

 
【質問】1
  痛みで歩行障害はないが、「おかしな症状」のいくつかがあり、不登校に悩む娘がいます。悪い影響がないなら、試してみたいが、やってくれるのか?費用はどのくらいかかるのか?

【回答】1
  「悪い影響がないなら試してみたい」と言うことですが、診察した上でないと決められません。診察した上で、あまり適応がないと判断しても、ご本人も治療を希望された場合は試みることもあります。費用については厚地脳神経外科病院にお尋ね下さい。



【質問】2
  脳脊髄減少症で液を排除することで脳へのダメージはないのか?
  空気を入れた方法はどこから吸収されるのか、不思議でした。

【回答】2
  「脳脊髄液減少症」と呼ばれていても、実際には減少していないことがほとんどです。実際に他の病院で「脳脊髄液減少症」と診断されていても、脳脊髄液を捨てることで症状が改善することが大半です。脳脊髄液を排除しても脳にはダメージはありません(病気の種類によっては脳ヘルニアを起こして死亡することがある)。
  硬膜外に注入した空気や酸素は、血液や細胞に吸収されます。呼吸した空気は血液に溶けて体中に酸素を運びます。

 


【質問】3
  過敏性大腸炎の方が酸素注入法で治療の所に書いてありましたが、効果のあった人の特徴とかあるのでしょうか
  同病気で、苦しんでいる方がいるので、紹介した方が良いのではと思ったところです。又、手術費用(検査含む)はどのくらいでしょうか
  今日は、とても良いお話、皆様ありがとうございました。

【回答】3
  過敏性腸症候群と過敏性大腸炎は異なります。炎症があるものが硬膜外酸素注入療法で治る事はありません。追突事故のような非常に軽い頭頸部外傷の後、激しい水のような下痢が続く患者がいます。事故後に頭痛やめまいなどの症状を訴える患者に対して硬膜外酸素注入療法を行った後、突然下痢も止まったという患者を沢山経験しました。その意味で、色んな検査をしても激しい下痢の原因が分からないときにこの治療が有効ではないかと考えています。
  費用については厚地脳神経外科病院にお尋ね下さい。



【質問】4
  慢性疲労症候群と診断されている生徒がいます。体育の授業はすべて欠席か見学です。
無理に運動しない方がよいのでしょうか

【回答】4
  慢性疲労症候群と診断されている患者に運動をさせると、症状は非常に悪くなることがあります。厚地脳神経外科病院で診察を受けられることを勧めます。正常圧水頭症センターの川原先生が診察して下さいます。



【質問】5
  脳せきずい液減少症と起立性調節障害は必ず頭痛がおきるんですか?

【回答】5
  脳脊髄液減少症と起立性調節障害は別の病気です。そもそも「脳脊髄液減少症」という病気があるかどうかもハッキリしていません。
  通常マスコミで言われている「脳脊髄液減少症」を念頭において回答すれば、どちらの病気もほとんどの場合頭痛を伴います。頭痛はかなり激しいものですが、頭痛以外の症状が酷い場合もあります。医学の領域である病気にある症状が「必ず」伴うという言い方は、症状そのものが病名になっている場合以外はしません。片頭痛という病気は必ず頭痛を伴います。しかし、「脳脊髄液減少症」や起立性調節障害には頭痛を伴わないことがあってもおかしくありません。



【質問】6
  足裏のむくみは何が原因か教えて下さい

【回答】6
  浮腫の専門家ではないので、足裏の浮腫の原因についてお答えは出来ません。
  一般的に言って、浮腫の原因は心不全などの心臓の病気、低蛋白質や電解質異常のような血液成分の異常、リンパ浮腫という病気があるように、リンパの循環が悪い場合などがあります。
  しかし、高齢の方で足(膝から下)がむくむのに、ハッキリした原因が分からない人がいます。このような患者で頭の検査をし、脳室が正常よりも大きくなっているときに脳脊髄液を排除すると、浮腫が消えることがあり、脳脊髄液の異常も浮腫の原因になっていることが考えられます。しかし、浮腫を扱った医学の教科書にこのような事は、私の知る限り記載されていません。
  正常圧水頭症の治療をしたら足の浮腫が消えた患者がいるという記載は、一般向けに書かれた正常圧水頭症の本(桑名信匡著 脳外科の名医が答える 認知症は手術で治る 主婦の友社発行)に記載があります。

 

 ※質問・回答に関しての詳細は慈風会 厚地脳神経外科病院の市民公開講座担当までお問い合わせください。